以前、新聞に、奨学金利用者の自己破産件数が増えているという記事が載っていました。

これは、決して誤った情報ではなく、実務の現場にいる人間として、これは強く感じるところであります。

実際に、奨学金を利用して社会に出られた方は、社会に出た時点で、200万円、300万円という負債を背負った状態で、社会生活のスタートを切ることになるわけです。

大学卒業後、会社に就職をしても、人間関係に馴染めなかったり、他にやりたいことがあったりで、数年で辞めてしまう人も決して少なくありません。

ただし、会社を辞めるという事は安定収入が無くなるわけで、奨学金の返済の目途が立たなくなってしまうわけです。

そういう状況になって、事務所に相談へ来られる方が多いです。

先日、お会いした方は、「奨学金を利用して大学に行けたから助かったと思っていたけど、今は奨学金を返すために働いている気がして、働く気力も段々なくなってくるんです…」 と言われていました。

この方は就職した会社を辞めてしまったけど、返済もあるから派遣で仕事をしているという方でした。

奨学金の自己破産を考えたときに、一番困るのは、保証人に親族の方がなっている事ではないでしょうか!

保証人に迷惑がかかってしまう、自分が自己破産をすることを知られてしまう、そう思って、手続きに躊躇される方もおられます。

ですが、放っておいて、奨学金が無くなるわけでありません、返済が楽になるわけではありません。

やはり、そこは人生の再出発をするためには、乗り越えなければならない壁なのかなという気がしています。

奨学金を今後返していく事が難しくなってしまったり、返していく事に不安な方は、まずはご相談をされることをお勧め致します。